アレルギーは悪物ではない!!発症するのは体の防御反応の為!!

「アレルギー」と聞くと、「できるだけ発症したくない厄介なもの」と思ってしまいますよね。
でも、アレルギーが起こる本当の理由については、あまり広く知られていません。
実はアレルギーは、悪者ではないんです。
アレルギーに悩まされている人は、「こんなに大変なのにどういうこと?」と感じるかもしれませんね。
アレルギーは、実はあなたの体を守ろうとしているのです。
「とは言っても、こんなに大変なんだから、アレルギーは無いに越したことがないよ」と思う方は少なくないはず。
ところが最新の研究では、アレルギーの意外なメリットも発見されました。
今アレルギーでお悩みの方、必見です!
アレルギーが起こる仕組みとは
アレルギーは、「免疫」が過剰反応することで発症します。
私たちの体には、人の体の外から入ってきた異物から身を守る免疫という仕組みがあることは広く知られているところ。
異物として、たとえば、代表的なのは空気中に漂う細菌やウィルス。
呼吸により体内に取り込まれると、その細菌やウィルスは体内で増殖し、やがて重い病気を発症してしまう・・・。避けたくても目に見えないし、防ぎようがない… となっては大変ですよね。
そうならないように、体内に入った異物は「抗体」と呼ばれるものや様々な「細胞」の働きによって退治されます。
この、異物を排除する一連の流れのことを「免疫」と呼ぶのです。
でも、時にこの「免疫」がうまく作動しなくなることがあります。
体に無害な物質に対しても、時に「有害だ!」と感知してしまい、「免疫」システムが稼働、攻撃をしてしまうのが「アレルギー」の仕組み。
本来は、体を守るはずの免疫反応・・・。
しかしこの免疫反応が過剰に働き、自分を傷つけてしまうアレルギー反応もあるのです。
年々、このアレルギーに悩まされている人が増えてきているのです。
もしアレルギー反応が出なかったら?
厚生労働省のデータによると、日本人の約2人に1人が、何らかのアレルギーを抱えているとのこと。
アレルギーの種類はとても多く、アレルギーを引き起こす物質も様々。
しかし、数あるアレルギーの中でも日本国内ではスギによる花粉症は全人口の12%が抱えていると言われています。
あなたの身の周りにも、春先になるとつらそうにしている人がいるのではないでしょうか?
快適な日常生活を送るうえでアレルギーは厄介に思えてしまいますが、それもすべて、体が自分自身を守ろうとしている証拠。
もし「免疫」システムが働かなかったら、それこそ体の誤作動です。
体が異物を退治してくれなかったら、あなたはいくつも病気を抱え、長く生きることは難しくなってしまうでしょう。
アレルギーは、いわゆる体内から示されるイエローカードといっても良いかもしれません。
花粉のアレルギーにしても食品のアレルギーにしても、「それは危険だぞ!それ以上は体に入れるな!」とあなたに警告してくれているのです。
アレルギー症状がガン細胞を破壊する?
免疫細胞の働きによるアレルギー症状は、時に日常生活に支障をきたすほどに厄介でしょう。
ところが最近の結果では、アレルギー反応のメリットも見えてきました。
花粉症などアレルギー症状を抱えている人は、まったくアレルギー症状がない人と比較して、様々なガンの発生リスクが半分以下だそうです。
たとえば、食道ガン、大腸ガン、すい臓ガン、子宮体ガン、口腔ガンなど。
2種類以上のアレルギーを抱えているなら、その恩恵はさらに大きいものといわれています。
ガンのリスクが低下する理由は、免役システムによる強い監視体制があるのでは と言われています。
通常は、ガン細胞ができても、免疫システムがそのガン細胞を異物と判断し、攻撃して破壊します。
しかし睡眠不足や栄養の偏りなどで「免疫」機能そのものが低下していると、ガン細胞を破壊することが難しく、そのうちにどんどんガン細胞が増え、攻撃や破壊が間に合わない状態となってしまいます・・・。
ガン腫瘍は最悪死にさえ至らしめますが、アレルギー患者は免疫システムの徹底した監視と過剰な攻撃のおかげで、ガンのリスクを大幅に減らせると言われているのです。
まさにアレルギーは、長所と短所が表裏一体。
アレルギーと上手につきあいながら、いつまでも健康で過ごしましょう。
まとめ
アレルギーは、免疫細胞が過剰に攻撃してしまうことで発症します。
有害な物質ならありたがいことですが、無害な物質まで必要以上に攻撃すると、逆に日常生活に支障が出てきて大変ですよね。
でも、アレルギーはデメリットばかりではありません。
年齢がすすむにつれて直面しがちなのが、ガンの発症。
過剰な監視体制のおかげで、アレルギーを抱えるあなたは、アレルギーがない人よりもガンの発症リスクが大幅に少なくなります。
今はつらくても、後々になってアレルギー体質が役立つかもしれません。医療機関と連携しながらレルギー症状を抑えつつ上手に付き合っていきましょう。