きれい好きの方に見てほしい、ラテックスアレルギー

 

掃除する男性

ラテックスアレルギーという言葉を、聞いたことはありますか?

ラテックスアレルギーとは、ラテックスという素材に対して反応し、アレルギー症状を発症することを指します。

「ラテックス?」と、素材名だけ聞くとなかなか耳慣れませんよね。

ラテックスを使用した代表的なものといえば、使い捨て手袋!

掃除のときには、使い捨て手袋が必需品です。使い捨て手袋を使わずに素手で油汚れやホコリを掃除するのは、どうしても抵抗がつきもの・・・。使い捨て手袋があれば、どれほど念入りな掃除をしても、手はきれいなままでいられるのでとても便利!

しかし、使い捨て手袋には、ラテックスでつくられているものもあるので要注意・・・。人によっては、重篤なアレルギー症状を起こすことがあるのです。

ラテックスアレルギーの原因と主な症状

ラテックスアレルギーの原因は、原料となるゴムの木から抽出した樹液に含まれるタンパク質。ゴム手袋に加工したときに残留したそのタンパク質が、時にアレルギー症状を引き起こす原因になります。

例えば、じんましんや発疹、かゆみ、赤みなど。重症になると喘息発作やアナフィラキシーショックなどの症状も・・・。手袋をはめただけで命の危険なんて、怖すぎますよね!

ラテックスアレルギーは、主に1990年代を中心に広まりました。医療機関では感染防止のため使い捨て手袋を使うことがほとんどですが、その使い捨て手袋が患者さんの体に触れることでアレルギーを発症する方が多かったそうです。常にラテックス素材に触れている医師自身も、ラテックスアレルギーを起こす方が続出したといわれています。

通常は接触から数分以内に症状が出ますが、稀に遅延型アレルギーとして時間が経った後に発症することもあるので、経過は慎重に見てくださいね。

もし皮膚の色が赤く変色し全身に蕁麻疹がでてきたり、喘息症状や意識障害が出てくるようなら、すぐに救急車を要請しましょう。

ラテックスアレルギーにかかりやすい人

ラテックスアレルギーは、ある日突然発症します。年齢を重ねた方でも充分にかかるリスクがあるので、ご注意ください!

例えば、ラテックス手袋に日常的に触れている医療従事者や食品加工、製造業に携わっている方。また手術を繰り返す患者さんも、天然ゴムに触れる機会が多い分発症のリスクが高いといわれています。アトピー体質の方もラテックスアレルギーになりやすく、アトピー性皮膚炎につながることも多いようです。

発症しないためには、やはり天然ゴム製品に触れる機会を少なくすることが重要。手袋をつける際はラテックス製のものは避け、治療を受けるときにはラテックスアレルギーであることをあらかじめ医師に伝えておきましょう。

他にも、栗、バナナ、アボカド及びキウイフルーツなどのフルーツを食べて口の中や周りが痒くなるという人も注意が必要です。これらフルーツアレルギーとラテックスアレルギーが密接に関係しているのです。

アレルギーと自身でわかっている方は「アレルギー表示カード」や「アレルギー表示バッジ」を持ち歩けば、周囲からの理解を得やすいのでおすすめですよ。

ラテックスを使用しているその他製品

ラテックスを含むものは使い捨て手袋だけではなく、他にもたくさんあるので注意が必要です!

例えば、風船。子どもは風船が大好きですが、「子どもが触ったら手が赤くなってしまった!」「膨らませようとしたら私の口の周りに発疹ができた!」など様々な症例が報告されています。

また、輪ゴムもラテックスからつくられています。小さい輪ゴムでも、重篤なアレルギーを引き起こすことがあるのでお気を付けください。

その他にも、絆創膏やコンドームなど、気をつけないと私たちの身の周りはラテックス製品であふれています。購入の際はパッケージをよく読み、「天然ゴム」が使われていないかどうかをきちんとチェックしてくださいね。

ラテックスアレルギーの方のための代替品

ラテックスアレルギーの方は、ラテックス製の手袋は使えません。では掃除のときは、「素手しかない」と諦めなければならないのでしょうか・・・?

ラテックスアレルギーの方に対する代替品としては、例えばビニール手袋、クロロプレン性手袋、ニトリル製手袋などがおすすめです。

その中でもニトリルという素材を使用した使い捨て手袋は、油・薬品に強く、強度のある万能タイプの手袋です。価格はラテックス製のものよりもやや高いですが、アレルギーを持つ方の健康面、安全性を考慮すれば、こちらの素材をお勧めします。

もし「本当に大丈夫なのかな」と不安を感じる場合は、手袋の中に、さらに綿100%手袋などを装着すると良いでしょう。掃除用手袋の中はどうしても蒸れがちですが、綿手袋をはめていれば吸湿性も高いのでサラッと快適に使えますよ。

最近では、医療器具をはじめ、日用品でもラテックスフリーのものが増えてきました。ラテックスアレルギーの方は、このようなラテックスフリー製品を選んでくださいね!

まとめ

掃除のときに使い捨て手袋は必需品ですが、ラテックスアレルギーを引き起こすこともあるのでお気をつけください!

もし少しでも不安があれば、他の素材の手袋を選びましょう。

子どもでも大人でも発症することがあるので、年齢を重ねた方でも充分にご注意ください。

編集部

アレルギー図鑑編集部です。
編集メンバーのほぼ全員がアレルギー保有者。花粉症や、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーによる蕁麻疹や肌荒れなど、様々なアレルギー症状に日々向き合いながら暮らしています。生活スタイルに合わせた無理のないアレルギー解決をモットーに、皆さんのアレルギー解決に役立つ情報を発信していきます。