蕁麻疹と湿疹、かぶれの違いとそれぞれの対策法!!

 

よくある皮膚の病気に、蕁麻疹・湿疹・かぶれが挙げられます。これらは一見すると似ていますが、原因や症状の出方が異なります。またそのほかの皮膚の病気とも鑑別が必要です。この記事では、蕁麻疹・湿疹・かぶれの原因と症状、治療法について説明します。

蕁麻疹とは

蕁麻疹とは、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、その後、短時間で消失する病気です。主な症状は膨疹(ぼうしん/皮膚の隆起)・紅斑(こうはん/赤み)などで、強いかゆみを伴います。突然皮膚が盛り上がってかゆくなるのが特徴ですが、その症状は数時間~1日程度で消失します。症状の出現と消失を数か月繰り返す「慢性蕁麻疹」という病気もあります。多くの蕁麻疹は原因の特定が困難ですが、ストレスや疲労、感染症などが発症や悪化の原因の一つとして考えられています。また食物アレルギーの症状で蕁麻疹が出ることもあります。

湿疹とは

湿疹は「皮膚炎」とも呼ばれ、その名の通り、皮膚に起こる炎症の総称です。かゆみのほかにも、赤みやブツブツ、水疱(すいほう)などが見られます。症状は一過性で、多くは数日以内に消失しますが、かさぶたなどができることもあります。特に水仕事をしている人には手湿疹(いわゆる手荒れ)が多いですが、症状が進行するとひび割れを起こすこともあります。湿疹の原因には、薬剤やハウスダストなどの外的要因と、体調や体質などの内的要因が挙げられます。しかし実際には、これらの要因が複雑にからみあって発症するケースも多く、はっきりとした原因の特定が困難なときもあります。

かぶれとは

かぶれは湿疹(皮膚炎)の一種で、原因となる物質が皮膚に触れていることが刺激やアレルギーとなって起こります。「接触皮膚炎」とも呼ばれます。原因物質が触れていた部位に対し、かゆみや赤みを生じるのが特徴です。代表的なものとしては、赤ちゃんのおむつかぶれや金属アクセサリーによる金属アレルギーなどが挙げられます。かぶれの原因物質は、シャンプーや洗剤などの化学物質、化粧品、装飾品など実にさまざま。長年愛用していたアイテムが、ある日突然かゆみを引き起こすこともあるのです。

蕁麻疹・湿疹・かぶれの対処法

蕁麻疹・湿疹・かぶれにどのように対処すべきか、その方法についてまとめました。

①原因物質を避ける

蕁麻疹・湿疹・かぶれに関して全て言えることですが、もし原因物質がはっきりわかっている場合は、その物質の摂取や接触を避けましょう。特定の食べ物が原因であれば摂取しないようにする、金属アクセサリーが原因であれば身につけない、ということです。

②かゆくても決して掻かない

これらの皮膚疾患はかゆみを伴いますが、掻く行為は厳禁です。皮膚の一番表面には「表皮」があり、外部の刺激やウイルスなどから肌の内部を保護するバリア機能の役割を担っています。掻くと表皮が傷つけられ、ますますバリア機能が低下し刺激に敏感になってしまいます。

③保湿対策をしっかりと

日頃から化粧水やローション、クリームなどを使って、保湿対策を忘れずに行いましょう。しっかり保湿すると、表皮のバリア機能が向上します。私も特に冬は手荒れしがちなので、保湿効果の高いクリームをこまめに塗って予防しています。

蕁麻疹・湿疹・かぶれの治療法

湿疹やかぶれは皮膚が何らかの原因により炎症を起こしている状態なので、炎症を鎮める効果があるステロイドの外用剤が適しています。ステロイドと聞くと「副作用が怖い」と思う方もいるかもしれませんが、肌の一時的な炎症を抑えるために短期的に使用する程度では、大きな心配はありません。医師の指示に従い、用法・用量を守って使用してください。

また蕁麻疹・湿疹・かぶれによるかゆみを鎮めるには、かゆみの原因となるヒスタミンの分泌を抑える「抗ヒスタミン薬」が処方されます。抗ヒスタミン薬には外用と内服があります。またアレルギーの原因となる物質の分泌を抑える「抗アレルギー薬」が処方される場合もあります。

単純ヘルペスや帯状疱疹とはどう違う?

性器や口周りに好発する単純ヘルペスや、主に上半身の片側に症状が出る帯状疱疹は、原因となるウイルスが存在します。したがって、単純ヘルペスや帯状疱疹と診断されれば、抗ウイルス薬による治療が開始されます。再発予防のために、抗ウイルス薬を長期投与する場合もあります。また単純ヘルペスや帯状疱疹では、小さな水疱やびらんができるのが特徴的です。

このように単純ヘルペスや帯状疱疹は、ウィルスによる感染症であり、蕁麻疹・湿疹・かぶれとは原因も治療法も全く異なります。もし、どの皮膚疾患なのか、あるいは何が原因なのかわからないという場合は、早めに皮膚科医の診察を受けましょう。

~まとめ~

蕁麻疹・湿疹・かぶれは、原因や症状の出方が異なります。皮膚の病気にお悩みの方は、早めに皮膚科を受診して適切な治療を開始しましょう。かゆみや肌の赤みは、QOL(生活の質)を低下させます。用法・用量を守って薬を使い、自分でできる対処法も行って、肌の健康を保ちましょう。

編集部

アレルギー図鑑編集部です。
編集メンバーのほぼ全員がアレルギー保有者。花粉症や、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーによる蕁麻疹や肌荒れなど、様々なアレルギー症状に日々向き合いながら暮らしています。生活スタイルに合わせた無理のないアレルギー解決をモットーに、皆さんのアレルギー解決に役立つ情報を発信していきます。