鼻毛とアレルギーの関係

 

アレルギー性鼻炎や花粉症など、鼻とアレルギーには密接な関係があります。長すぎる鼻毛は身だしなみのために整えた方がよいですが、一方で正しく鼻毛処理しないと、かえってアレルギーを助長してしまうため注意が必要です。鼻毛にはどんな役割があるのか、そして鼻毛を抜くと起こるトラブル、正しい鼻毛処理の方法について解説します。

鼻毛は抜いてはダメ!

普段、鼻毛をどのように処理しているでしょうか。はさみで切る、毛抜きで抜くなどの方法がありますが、「鼻毛を抜く」というのはNGです。鼻毛は一見すると邪魔かもしれませんが、私たちの体を病気から守る大切な役割を果たしています。鼻毛を抜くと爽快感を感じる方もいるかもしれません。しかし鼻毛を根本から完全に抜いてしまうと、鼻は敏感になってさまざまなトラブルを招く原因となるのです。

鼻毛の役割

まずは鼻毛とアレルギーの関係を理解するために、鼻毛の役割について理解しましょう。

フィルター

鼻毛には異物をキャッチして体内に入れないようにする、フィルターとしての役割があります。ほこりやちり、あるいは細菌やウイルスなどの病原菌をとらえ、気管支に吸い込まないようにして病気の予防に役立っているのです。

乾燥を防ぐ

鼻毛は乾燥を防ぎ、鼻の粘膜を保湿する効果もあります。鼻毛がないと、鼻の粘膜は乾燥して免疫機能が低下してしまいます。鼻毛によって、鼻の穴の中の温度や湿度が一定にキープされ、免疫機能を維持しているというわけです。

鼻毛を抜くと起こるトラブル

鼻毛には大切な役割があることがおわかりいただけたでしょう。鼻毛を抜くと、さまざまなトラブルが起こるため注意が必要です。

アレルギーを助長する

鼻毛には異物をキャッチして体内に入れないようにする、フィルターとしての役割があります。鼻毛を根元から完全に抜いてしまうと、大切なフィルターが機能しなくなり、細菌やウイルスなどの病原菌が鼻の粘膜に容易に到達してしまいます。鼻が敏感になり、鼻炎や花粉症などのアレルギーを助長する恐れもあります。さらに鼻毛を抜く行為自体が鼻にとって刺激になるため、くしゃみが増えます。もし鼻毛を抜くとくしゃみが出るという人がいたら、それが体からのSOSのサインだと考えましょう。

鼻せつ

鼻せつ(びせつ)は、鼻の入り口付近にある毛穴から細菌に感染し、化膿したり赤く腫れたりする病気です。感染源となるのは黄色ブドウ球菌という常在菌(誰もがもともと持っている細菌)が多く、鼻毛を抜いて傷がつき、そこから細菌に感染します。化膿した部位が赤く腫れあがってピエロのような赤い鼻になったり、さらに進行すると鼻づまりや顔面痛、頭痛などの症状が現れます。

毛包炎

毛穴の奥にある毛根を包んでいる「毛包(もうほう)」という部分が炎症を起こす病気です。「毛嚢炎(もうのうえん)」とも呼ばれます。鼻毛を抜いたことでできた傷から細菌に感染し、毛包が炎症反応を起こすことが原因です。ニキビのようなプツプツした白い膿ができ、周囲は赤く腫れます。ひどい場合は痛みを伴うこともあります。

鼻毛処理方法

正しい鼻毛処理の仕方

鼻毛を抜くと、アレルギーだけでなくさまざまな病気の原因となる可能性があります。このような病気を未然に防ぐためには、正しい鼻毛処理が肝心です。ここからは正しい鼻毛処理の仕方について解説します。

ハサミまたは鼻毛カッターでカット

正しい鼻毛処理は、「抜く」ではなく「切る」です。ハサミや鼻毛カッターで、鼻の入り口付近の鼻毛を丁寧にカットしましょう。ハサミを使う場合は、先端が丸くなっている鼻毛専用のエチケットばさみが安全です。鼻毛カッターには、手動タイプと電動タイプがあるので、使い勝手に合わせて選びましょう。ただし鼻毛カッターは、鼻の中の皮膚に近づけすぎると鼻の粘膜を傷つける可能性もあるので、注意してください。私は電動の鼻毛カッターを使っていますが、使い勝手がよいので便利です。

入り口は短く、奥は長く整える

鼻毛にはほこりや外敵を体内に入れないフィルターとしての役割があります。鼻毛を抜かずとも、鼻毛を短くし過ぎてしまうと、鼻毛の隙間を通って異物が体内に侵入してしまいます。身だしなみのために鼻毛を切るのなら、鼻の入り口付近の鼻毛は短く、奥の見えない部分はほとんど手をつけずに長く残して、鼻毛をできる限り除去しないような切り方にしましょう。

③こまめに手入れする

鼻毛処理を怠っていると、鼻毛が見える度にそのケアが面倒になって、鼻毛を抜くという手段に走ってしまうケースもあります。鼻毛は1ヵ月で4~5mm伸びると言われています。鼻毛はこまめに手入れして、くれぐれも鼻毛を抜くことのないようにしましょう。1~2週間に1回、鼻毛の手入れをする日をあらかじめ決めておくと、鼻毛処理を忘れずに済みます。

~まとめ~

鼻毛には、フィルターや保湿などの役割があり、病気から私たちの体を守る働きがあります。鼻毛を抜くと、抜いた箇所に傷がつき、そこからさまざまなトラブルに発展する可能性があります。正しい鼻毛処理は、「抜く」ではなく「切る」です。正しい鼻毛処理の方法を実践して、アレルギーなどのトラブルを回避しましょう。

編集部

アレルギー図鑑編集部です。
編集メンバーのほぼ全員がアレルギー保有者。花粉症や、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーによる蕁麻疹や肌荒れなど、様々なアレルギー症状に日々向き合いながら暮らしています。生活スタイルに合わせた無理のないアレルギー解決をモットーに、皆さんのアレルギー解決に役立つ情報を発信していきます。