消毒用のアルコールでアレルギーが発症!?

 

アルコールと聞くと何を連想しますか?

多くの人は飲むアルコールを思い浮かべるのではないかと思います。

しかし、アルコールの用途は飲むだけではありません。

アルコールの持っている殺菌作用を利用して細菌から体を守ったり、掃除に活用したりと消毒用アルコールは大活躍します。

ただ、役に立つアルコールも体に悪影響を及ぼす可能性があります。

今回は、アルコールが持っているアレルギーの可能性についてご紹介します。

飲み物以外のアルコールって?

アルコールの一般的な認識はお酒だと思います。

実は、アルコールはエタノール(エチルアルコール)とも言われており、デンプンや砂糖などを発酵させることで合成することが出来ます。

お酒に含まれるエタノールは、数%から数十%程度です(一部ウォッカなどアルコール度数の高いお酒もあります)。

しかし、消毒薬など殺菌作用を期待したアルコール濃度は70~80%とお酒のアルコールと比較すると高濃度であることがわかりますね。

アルコールは他にも栄養ドリンク剤や化粧品、スプレー、ヘアトニックなど多岐にわたって使用されます。

私たちが使用しているものには思っているより多くアルコール製品が存在します。

消毒用アルコールって何に使うの

アルコール(エタノール)は70~80%と高い濃度で殺菌作用を持ちます。

この殺菌作用を利用して、医療現場では手術や手指衛生に用いられています。

消毒用アルコールは、使いやすさを求めてジェルやシート、スプレータイプなど様々な形態があります。

最近では、家庭でも活躍の場を広げており、風邪やインフルエンザなどの感染予防や掃除にも利用されています。

しかし、ノロウイルスに効果がないと言われているため、ノロウイルスが原因でれば次亜塩素酸ナトリウムを使用しましょう。

アルコールが体に与える影響

お酒を飲むとそれほど酔っていないのに顔が赤くなる人っていますね。

これは一種のアレルギー症状です。

アルコールを分解する酵素が生まれつき弱いため、赤みが出るだけでなく、動悸がしたり頭痛が起きたります。

また、消毒用アルコールに触れると手が赤くなったり腫れてきたりする人もいます。

これは接触皮膚障害と言われおり、一般的にアルコールアレルギーとも呼ばれます。

アルコールは一般的には安全性の高いものと知られていますが、触れてしまうと皮膚に症状が出てしまう方がたまにいます。

その症状は、軽症であれば皮膚が赤くなる程度ですみます。

しかし、重症になると皮膚がただれてしまったり、アナフィラキシーショックと言われるような、死に直結するような症状が出たりするのでアルコールを飲んだり、触れることで先ほどのような症状が出る方は注意が必要です。

アルコールアレルギーの人に使用できる消毒方法は?

アルコールアレルギーの人にはアルコール消毒を行うことはできません。

そのため、消毒には別のものを使用する必要があります。

それは、イソプロパノールです。

エタノールと似たような名前をしていますが、アルコールアレルギーを示す人に対してイソプロパノールではアレルギー反応を示さなかったことが報告されているため、アルコールアレルギーを持っている方にはこちらが使われます。

他には、ポビドンヨードというものも使用されますが、このポビドンヨードにもアレルギー症状を持つ人がいるのでアレルギー体質の人は注意しましょう。

イソプロパノールやポビドンヨードどちらも使用できない人は、塩化ベンザルコニウムや塩酸クロルヘキシジンなどが使用されます。

アルコールアレルギーの対処法

アルコールアレルギーである場合、消毒方法にアルコールを用いることはできません。

たとえ体に触れた量が少量であっても、重篤な症状により皮膚に後遺症が残ったり、死に至ることもあるからです。

医療現場でもアルコール綿などで消毒可能かどうかは入院時や診察時、採血をするタイミングで必ず聞かれます。

「少しくらい赤くなったことがあるだけだから言わなくてもいいや」と思わず、必ず申し出るようにしましょう。

アルコールアレルギーを持っている方は多くありませんが、日本人の場合、アルコールを分解する酵素が弱い人は40~50%程度存在しています。

気になる方は、アルコール・パッチテストを行ってみましょう。

医療機関で行うことが出来ますし、以下の方法で自分でも行うことが可能です。

    消毒用アルコールをしみこませたガーゼ(10円玉くらいの大きさ)を腕などの皮膚の柔らかい場所に貼ります。

    7分程度張った後、皮膚の色を確認します。

    さらに10分後、もう一度皮膚の色を確認します。

この際、張った部分が赤くなっているとアルコールに弱い体質となります。

もっときちんとした結果が知りたいという人は、遺伝子検査を行うことも可能です。

~おわりに~

アルコールは私たちの身の周りの商品に溢れています。

欧米人と比較すると日本人ではアルコールに弱い人が多いと言われています。

アルコールに弱いという結果が出た全ての人がアルコールアレルギーとなるわけではありませんが、アレルギーは生死を分ける重篤な症状がでる場合があるため、アルコールアレルギーを軽視することはとても危険です。

お酒が極端に弱い、肌が荒れるなど思い当たる症状があれば、医療機関で一度検査をしてみましょう。

あなたの人生を大きく左右する結果になるかもしれません。

 

 

 

編集部

アレルギー図鑑編集部です。
編集メンバーのほぼ全員がアレルギー保有者。花粉症や、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーによる蕁麻疹や肌荒れなど、様々なアレルギー症状に日々向き合いながら暮らしています。生活スタイルに合わせた無理のないアレルギー解決をモットーに、皆さんのアレルギー解決に役立つ情報を発信していきます。