トマトアレルギーを引き起こすふたつの可能性!?

本来は夏が旬のトマトですが、今はスーパーの野菜売り場で通年販売されています。
大きや色もたくさんの種類があり、見ているだけでも楽しくなりますね。
生でそのまま食べることが出来て手軽なこともあり、好きな野菜ランキングでは上位のトマトですが、食べると体調不良になったことはありませんか?
もしかして、それはトマトアレルギーかもしれません!?
トマトアレルギーの特徴
トマトを食べたことにより、アレルギー症状が発症することがあります。
これを「口腔アレルギー症候群」といいます。
花粉症を持っている方や、ゴムアレルギーを持っている場合、トマトアレルギーを引き起こしやすくなるので注意が必要です。
トマトアレルギーの症状
トマトを食べた後、「口の中や喉がイガイガする、かゆみ、蕁麻疹、胃痛、気管支喘息」という症状が現れることがあります。
また、眩暈(めまい)や心拍数が下がるということがありますが、症状がひどくなることは多くはありません。
通常では期間は長くても1週間程度です。
トマトアレルギーの原因
トマトアレルギーの原因は、2つの可能性が考えられます。
ひとつは「口腔アレルギー症候群」によるもので、花粉症を持っていると発症する人が多いと言われます。
トマトに含まれるタンパク質と花粉症を引き起こすタンパク質が似た構造をしていることで、身体がアレルギー反応を起こしてしまいます。
もう一つは、仮性アレルゲンによるものです。
トマトには「アセチルコリン」という成分が含まれていて、これが「アレルギー反応と似た症状」の原因となっています。
この「アセチルコリン」という成分は、神経伝達物質として副交感神経を刺激する働きがあり、この副交感神経が過剰に刺激されると、「口の中や喉がイガイガする、かゆみ、蕁麻疹、胃痛、気管支喘息」などの、アレルギーに似た症状を発症することがあります。
トマトアレルギーの対策
「アセチルコリン」は、熱に弱いため、トマトソースや煮込み料理とすると有効です。
トマトアレルギーの疑いのある人は加熱されたものを選び、生では食べないようにしましょう。
「ナス、たけのこ、ピーナッツ、ヤマイモ、サトイモ」なども、アセチルコリンを含んでいますので、トマトアレルギーの方はこれらの食材と同時に食べないなど注意が必要です。
また、トマトは、「なす、じゃがいも、唐辛子、ピーマン、パプリカ」などと同じナス科の植物です。
ナス科の花粉症の方は、トマトを含め、ナス科の野菜に口腔アレルギーの反応がでることがあるので極力摂取を控えましょう。
まとめ
・ トマトアレルギーの原因はふたつあり、「口腔アレルギー症候群」と「仮性アレルゲン」によるもの
・ 「口腔アレルギー症候群」は、花粉症を持っていると発症しやすく、トマトはナス科の野菜のため、ナス科の花粉症を持っている方は、アレルギー症状を起しやすい
・「仮性アレルゲン」は、トマトに含まれる「アセチルコリン」というものが、アレルギー反応と似た症状を引き起こす
・アセチルコリンは、熱に弱いため、トマトソースや煮込み料理とすると有効
・なす、じゃがいも、唐辛子、ピーマン、パプリカなどは、ナス科の野菜であり、トマトアレルギーの方は、上記の食品でも、口腔アレルギーの反応がでることがあるので極力摂取を控える