身近に潜む金属アレルギーの原因とは!?

仕事中は腕時計が必須の方、アクセサリーが大好きでよく身につけている方、皮膚に痒みや発疹ができてしまったことはありませんか?
これらの症状は「もしかすると金属アレルギーかも?」と気づきやすいサインですよね。
でも、毎日、何故かだるくてスッキリしない、そんな原因不明の体調不良も金属アレルギーに関係があるかもしれません!?
金属アレルギーの特徴
金属アレルギーは、「金属接触アレルギー」と「全身型金属アレルギー」の2種類があります。
金属アレルギーの症状
上記、2種類の金属アレルギーは、両方とも遅延型のアレルギーであり、6時間~48時間程で発症します。
①の金属接触アレルギーでは、ピアスやネックレスなどが直接皮膚などに触れると「痒み、発疹、水ぶくれ」などの症状が現れます。
②の全身型金属アレルギーでは、「全身の発疹、痒み、手足の湿疹、水ぶくれ」などの症状が現れます。
特に、汗をかきやすい手のひらや足の裏の皮膚に症状が多くみられます。
体内に金属蓄積されていくと頭痛、肩こり、疲労など体調不良が続くことがあります。
金属アレルギーの原因
金属アレルギーの原因は、汗や唾液などの体液に触れて溶け出した金属がイオン化し、皮膚のタンパク質と結びつくことでアレルギー反応を起し、皮膚炎を起こします。
金属アレルギーを引き起こしやすい素材は、「ニッケル、クロム、コバルト、水銀、スズ」です。
金属接触アレルギーの原因として特に多いのは「ニッケル」です。
ニッケルは加工がしやすく、アクセサリーだけでなく、下着の金具や腕時計に使われています。
皮膚に触れている時間が長く汗をかくような場所に用いられていることが多いため、金属アレルギーの症状を引き起こす可能性が高いのです。
全身型金属アレルギーは、歯の詰め物や被せ物、服用した薬、食品に含有された金属が腸や口の粘膜から体内に吸収され、汗として皮膚から分泌されることで発症します。
金属アレルギーの対策
金属アレルギーは1度発症してしまうと、多くの場合その体質は変わりません。
金属アレルギーになる前に、使用を控えるなどの予防することが大切です。
また、金属アレルギーの方は、どのようなものに金属が含まれているか知り、接触を避けることが大切です。
ニッケルは、イアリング、ピアス、ペンダント、ネックレス、指輪、腕時計、ジッパー、下着のホック、ヘアピン、ベルトの金属部などに含まれています。
アクセサリーなどは、金属部分に、チタンやセラミック、アクリル樹脂を使った製品を使用することをオススメします。
また、クロムは、革製品、塗料、インク、セメントなどにも含まれます。
腕時計、革靴、ベルト、バッグのストラップなどの製品は、革で作られていることが多いので、これらの製品は合成ゴムの物を選んだり、直接肌に触れないように工夫しましょう。
タバコ、チョコレート、ココア、ナッツ類、香辛料、玄米、そば、オートミールやコーヒーにも、ニッケルが含まれています。
重度の金属アレルギーの方は、医師と相談し、極力金属を含む食品を摂取しないようにしましょう。
まとめ
・ 「金属接触アレルギー」と「全身型金属アレルギー」の二種類がある
・金属接触アレルギーは、「痒み、発疹、水ぶくれ」などの症状が現れる
・ 全身型金属アレルギーでは、「全身の発疹、痒み、手足の湿疹、水ぶくれ」などの症状が現れる
・金属アレルギーを引き起こしやすい素材は、「ニッケル、クロム、コバルト、水銀、スズ」である
・金属アレルギーは1度発症してしまうと、その体質は変わらないため、どのようなものに金属が含まれているか知り、接触を避けることが大切