今、知っておきたい米アレルギー!?

日本人の主食といえば、お米です。
最近まで知られていなかったのに、発症が増えてきている食物アレルギーに、「米アレルギー」があります。
万が一、あなたが米アレルギーになってしまったらどうでしょう。
お米を食べられないなんて、想像できますか?
そんな事態にならないためには一体どうしたら良いのでしょうか!?
米アレルギーの特徴
卵や牛乳のアレルギーが加齢とともに減少するのに対し、米をはじめとする植物性食品の場合には加齢の影響(アレルギー症状の軽減)をあまり受けず、いくつになっても発症する可能性があります。
米アレルギーの症状
米アレルギーは、体の一部、もしくは全身に「かゆみ、蕁麻疹、湿疹、嘔吐下痢、頭痛」という症状が出ます。
即時型アレルギーの場合、食後すぐ~6時間の間に発症し、深刻になるとアナフィラキシーが起こる可能性があり、呼吸困難・低血圧・意識を失う症状が出る場合もありますので、すぐに病院で診察と治療を受けることをオススメします。
遅延型のアレルギーの場合、6時間~48時間程で発症し、これらは、風邪や普通の便秘と混同され、原因がアレルギーであることに気づくことに遅れがちです。
上記の様な症状に、慢性的にお悩みの方は、遅延型のアレルギーの可能性があるので、一度、内科やアレルギー科での、アレルギー検査(血液検査)をオススメします。
米アレルギーの原因
米アレルギーの原因は、お米に含まれるタンパク質です。
特に33kDa(33ケーディーエー)と14-16kDa (14-16ケーディーエー) のタンパク質に、強く反応することがわかっています。
昔ながらの古代品種のお米であれば、アレルギー症状がでにくいと言われています。
人工的に品種改良が繰り返されたお米は、本来の日本人の体質に合わなくなっているとも考えられます。
米アレルギーの対策
一部ではお米の中の残留農薬もアレルギーに影響があるとされています。
出来る限り無農薬のお米を選び、食べる前にはしっかりと洗いましょう。
また、お米は主食でもありますので、日々の生活の中で次のものを主食に置き換えることをオススメします。<パン、うどん、パスタ、とうもろこし、オートミール、じゃがいも、キヌアなど>
現在、低アレルゲン米というものも開発・製品化されていますので、症状が軽度の方は、選択肢の一つとして検討してみては如何でしょうか。
まとめ
・ 米アレルギーはいくつになっても発症する可能性がある
・「かゆみ、蕁麻疹、湿疹、嘔吐下痢、便秘、腹痛」などの症状は、即時型と遅延型があり、即時型の場合、アナフィラキシーショックを起こす可能性がある
・米アレルギーの原因は、お米に含まれるタンパク質であり、特に33kDaと14-16kDa というタンパク質である
・米にかわる主食として、パン、うどん、パスタ、とうもろこし、オートミール、じゃがいも、キヌアなどがある
参考文献:川崎医療福祉学会誌 Vol.16 No.1 2006 21-29