知らないと怖い蕎麦アレルギー!?

蕎麦は食物アレルギーの中では、比較的知られた存在と言えるかもしれません。
そんな蕎麦アレルギーについて、あなたは、どのくらい知っていますか?
聞いたことはあるけど、あまり良く知らないというあなた。
それはもしかすると、とても危険なことかもしれません!?
蕎麦アレルギーの特徴
「この製品には蕎麦(そば)が使用されています」という表示を見たことは、ありませんか?
厚生労働省では、食品アレルギーの件数が多いものや、発症した際の症状が重く、命にかかわる様な食品7品目(えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生)について、「特定原材料」として食品・加工食品のパッケージに表示を義務付けています。
蕎麦は、この特定原材料に指定され、蕎麦を含む食品には、表示の義務があります。
蕎麦アレルギーのほとんどは、摂取してからすぐに症状が現れる、即時型アレルギーと言われています。
蕎麦は少量でも、「アナフィラキシーショック」が起こり、呼吸困難・低血圧・意識を失う症状が出る場合もありますので、注意が必要です。
蕎麦アレルギーの症状
ほとんどが即時型のアレルギーで、蕁麻疹、口の中や喉のイガイガ感、まぶたが腫れるなどの皮膚粘膜症状、鼻水や鼻づまり、呼吸困難などの呼吸器症状、吐き気、腹痛、下痢などの消化器症状などがあり、重症になると「アナフィラキシーショック」を起こすことがあります。
蕎麦アレルギーの原因
蕎麦アレルギーの主な原因物質(以下、アレルゲン)は、蕎麦に含まれる全タンパク質の約40%を占める「13Sグロブリン」です。
蕎麦を摂取し、原因物質であるタンパク質に免疫反応が起きた場合、その食材を体から排除しようとして、アレルギー症状を発症します。
蕎麦アレルギーの対策
ほとんどが即時型アレルギーの蕎麦の場合、1番良いのは、「アナフィラキシーショック」を起こす可能性があるので、蕎麦を食べないことです。
また、蕎麦のタンパク質は、水溶性で熱に強いため、蕎麦そのものにはもちろん、蕎麦の茹で汁の中には、このタンパク質が分解されず残っています。
外食の際など、蕎麦を茹でた同じ汁で、茹でたうどんを食べた場合にも、蕎麦アレルギーが発症する可能性があるので、注意が必要です。
重度の蕎麦アレルギーの方では、湯気にも蕎麦のたんぱく質が含まれているので、顔を近づけただけでも皮膚にかゆみを感じることがあります。
まとめ
・蕎麦は、特定原材料に指定され、蕎麦を含む食品には、表示の義務がある・蕎麦アレルギーの原因は、蕎麦に含まれる全タンパク質の約40%を占める「13Sグロブリン」が主なアレルゲンである
・ほとんどの場合が即時型のアレルギーで、少量でも、「アナフィラキシーショック」が起こる可能性がある
・アレルギーの原因となる蕎麦のタンパク質(13Sグロブリン)は、熱をかけても蕎麦自体、さらに蕎麦の茹で汁の中にも分解されず残っている